2016.01.24
転職 面接 対策より前に最低限用意しておくべきポートフォリオとサンプル作品の重要性について
記事を読んでいただきありがとうございます。アニメゲーム漫画業界のクリエイターさんの就職、転職をサポートするラクジョブでは、これまで200以上の企業さんの採用や求人のお手伝いをしてきました。これはアニメゲーム漫画業界だからこそかも知れませんが、求人広告を使って採用を考えている会社さんは決まって経験者を欲しがります。この経験者を判断する方法は、ポートフォリオやサンプル作品です。経験者を欲している場合は十中八九要求されていました。今回はこのポートフォリオやサンプル作品の重要性について書いていきたいと思います。
ポートフォリオやサンプル作品を持っているかが数日先の未来が変わってきます。もちろんそれは実力がある上での話です。実力がない場合はポートフォリオやサンプル作品を用意したところで内定は難しいです、ですので、実力に自信がない人はポートフォリオやサンプル作品を用意しながら、たくさん練習しましょう。
アニメゲーム漫画業界で必要とされるのは、経験者ですが、実はこの経験者という括りに、実務経験をしていない未経験者も含まれています。
2Dイラストレーターさんの場合…描いた絵
3Dモデラーさんの場合…モデリングした物
プログラマーさんの場合…ゲーム作品
プランナーさんの場合…企画書
など提出されたサンプル作品が一定の水準を満たしている人は経験者という扱いになります。実力がモノを言う世界ですからこの選考方法は当然ですよね。開発が出来る、絵が描ける、企画書が書ける人たちが仮に仕事が未経験でも業務が未経験というだけで、直ぐに仕事に順応する力を蓄えています。あとは社会人としてのマナーを覚えていけば問題ありません。皆さんもこれまでのアルバイトや仕事でこの未経験と経験者の選考に近い経験をされているのではないでしょうか。と言うのも以前、私はイベントの派遣アルバイトをしていましたが、ここで近い体験をしました。その当時、私は合計2社を渡り歩いたのですが、2社目に移る際、1社目とは関係ない会社でしたので、面接が発生しました。そこで経験者かどうか聞かれた際に「経験者です」と答えた私は、スタッフの一つ上のポジションからスタートさせてもらえました。つまり、仕事の勝手が分かっていると経験者扱いで仕事をスタートできるというのは、どこにでもありますよね。
アニメゲーム漫画業界の場合、経験者と言ったら確実な実力があることが必須ですので、それをポートフォリオやサンプル作品を見て判断しています。逆に言うとポートフォリオやサンプル作品がない場合、あなたの実力が測れないだけではなく、未経験者として見られて書類選考の段階で落ちる可能性はあります。
このことに関しては、あるソーシャルゲームやCG映像を得意とする3Dアニメーション専門の会社さんも
「1~2年の経験だけでも、作られた作品を見ることで、実力やセンスのあるなしを判断出来てしまう。そのためにも、ウチでは必ずサンプル作品を見せてもらっている。仮に、経歴がアニメーションやゲームに携わっていてもチームで作り上げる特性上その人がどのパートをやり、どの程度作れるか分からないので、サンプル作品は必ず見せてもらう」
と仰ってました。これはアニメータ以外の職種も同様です。年間2~3本ほどリリースし、毎年TGSにも出展している会社さんが2Dグラフィッカーを募集する際は
「送られてきたポートフォリオを見て判断する。リンク先やサンプルがない場合はこちらから聞くが、無かった場合は選考からは外す」
と仰っていました。
このようなことを踏まえると、アニメゲーム漫画業界で就職、転職を考える際は、ポートフォリオやサンプル作品が無い=不採用、と考えても良いくらいだと思います。少し厳しいかもしれませんが、企業側の視点で見ると仕方がない面もあります。それは、応募してくる方全員を見ていたらキリがないということです。何かの基準を設けなくては捌けません。実際、上記の2Dグラフィッカーさんを募集した会社さんは、6か月の間に100名近く応募がいきました。これは、グラフィッカー志望の方がラクジョブから応募して下さった数値で、他者媒体、その企業さんのHPは含まれていません、さらに、プログラマー、プランナー、3Dデザイナー、など他職種も含まれていません。合計すると月に100~200名くらいは選考すると言っていたので、半年の場合、600~1200名は捌いていることになります。逆の立場だと分かりますが、そこから選ぶって大変ですよね。そして、選ばれるのがある程度の基準を満たした人というのも何となく理解できますよね。ポートフォリオやサンプル作品がないというのはそういうことを意味します。
今回は、ポートフォリオやサンプル作品の重要性について書きましたが、同時に、企業側がどんな状況の中で皆さんを選考しているかも理解していただけたと思います。クリエイターという仕事は、相手を喜ばせるお仕事です。その仕事が選考から始まっているとは言いませんが、人を喜ばすクリエイターらしい応募方法で企業側に応募することも重要なことです。最後になりますが、ポートフォリオやサンプル作品の中身が不完全なものでは、次の段階で落ちてしまいます。そのならない為にも、実力を磨きどんどんスキルを上げていきましょう。
記事に載せた企業担当者さんの声が実際、どういう風だったかを喋りました。
就職、転職に関して相談したいことがありましたら下記へお気軽にご連絡ください。