2016.01.13
ショーペンハウエル 読書について 本の紹介
オススメの書籍です
今回はこれから読書を始めていくみなさんに是非目を通して欲しい書籍を紹介します。
本は、ショーペンハウエルというヨーロッパ生まれの方が書いた19世紀頃のモノです。このくらい古い本は通常、古典と呼ばれています。
ですから、年代が古い本と聞いて難しそうだな、というイメージをされたかもしれませんが、実際読んでみますと普通にサラサラと読めます。
辞書を引かずに読める本、ですし、小学校高学年~中学生くらいの国語の力があれば読めます。ページ数は約150ページ、ゆっくり読んでも3時間もあれば読み切れる本です。
画像はamazonさんよりお借りしました
眠くなったら寝てしまいましょう
ただ、難しくないと言った手前申し訳ないですが、読んでいる時に眠くなります。これは脳がオーバーロードを起こす為、どうしても避けられない事態です。寝てしまっても、起きて読む、起きて読む、繰り返すと脳も慣れてきますから、根気よくここは挑戦してみて下さい。現に私も古典を最初読んだ時、寝てしまいました。読書を始めた時の誰もが乗り越える壁です。
本のタイトルは、読書について、です。とても有名な本ですので、本屋さんへ行った際、見掛けた事があるかもしれません。タイトルが示す通り読書のことについて、書かれています。要約すると、読書という行為は良い事だけども、その読み方によっては自分で物を考える行為を放棄するとも言える。だからこそ、読書する時、自分の頭で考えながら読みましょう、という内容です。
新しいモノを生み出すためには今までを大きく覆すアウトプットが必要
自分の頭で考えないで読む、を言い換えた時、他人の頭で物を考える、と言い換えられます。クリエイターさん達にオススメする理由は、ここです。日常、インプット、をテレビやメディアを通じて行い、次の作品作りに活かしていると思うのですが、その時に頭を使って考えているでしょうか。
頭を使って考える、という行為は選択肢の中から最適を見付ける、とは違います。自分の中にある塊をつなぎ合わせて新たに発見する行為を指します。例えば、iPhone自体は今までにある常識を覆し生まれたモノですが、iPhone6PlusやiPhone6cは今ある物に最適さを加え改良されたモノです、確かにUIなどに拘りを持ち作られているモノですから、魅了されますが、頭を使う行為とはズレ、最適解を見付けてはめ込む行為に該当します。決して良し悪しを述べたい訳ではなく、あくまでそういう行為だと認識して下さい、ということで例に取り上げました。本の最初の一行目にもこの様に書かれています。
引用開始
数量がいかに豊かでも、整理がついていなければ蔵書の効用はおぼつかなく、数量は乏しくても整理の完璧な蔵書であればすぐれた効果をおさめるが、知識のばあいも事情はまったく同様である。いかに多量にかき集めても、自分で考え抜いた知識でなければその価値は疑問で、量では断然見劣りしても、いくども考えぬいた知識であればその価値ははるかに高い。
引用終了
(ショーペンハウエル著 読書について参照)
最高の作品が生まれる瞬間
言い方に差はありますが、意味は一緒です。色々な情報を詰め込み、そこから生み出されたモノは、新たなモノを生み出したと錯覚してしまいますが、それは他人の知識の寄せ集めに過ぎない。本当の価値は、頭の中で考え抜いて生まれたモノが価値です。この本をオススメしたのは、クリエイター業界にいらっしゃるみなさんに新しい価値を生み出し、より良い作品作りに活かして欲しいと考えたからです。
是非とも、読書について、をお読みになって新たな付加価値を生み出すヒントにして頂けたら幸いです。今日も業界発展に向けてラクジョブを運営していきます。