2016.07.28
国内の求人状況 非正規・正規で男女の違い アニメゲーム漫画業界が世界を変える
7月10日迫る参院選投票で注目を浴びているのは18歳からが対象になった投票がどうなるかという話です。確かにこちらは大切な問題ですし、若い人が選挙に行く、しっかりと自分の事として捉え成人前から行動するというのは大切なことです。そうした社会に変化することは日本にとっても良いことでしょう。そして、問題が一つ消えたと思ったら出てきたのが雇用問題です。雇用というと給料や勤務形態について注目を浴びがちですが、今回着目したのはそこではありません。男女格差です。
アニメゲーム漫画業界は比較的クリエイターさんは分け隔てなく男女に分かれている様でそんなに問題となりませんが、日本全体でみると男女の格差は大きくあります。当然ですが、正規と非正規では将来の行く末や今時点での給与待遇、その他諸々が変わってくることはご存知だと思います。正規と非正規の違いは「パート・アルバイト・労働者派遣事業所の派遣社員・契約社員・嘱託・その他」が非正規、それ以外を正規という違いです。
ニュースやメディアで雇用が増加した
雇用が増加した、男女格差は存在しないという報道をよくされておりますが、実は根本的な問題は何一つ解決されておりません。平成28年2月16日付で発行されている総務省統計局の労働力調査という資料を見てみますと「雇用形態別役員を除く雇用者の増加」があります。実数で役員を除く雇用者の男女別の数値が出ています。男性2869万人に対して、女性2388万人となっています。日本は男女雇用機会均等法という法律で雇用制度が守られています。男女で労働そのモノに差はなく、機会は均等に存在しています。この数値を見るとそうしたことも確認できます。では、問題は無いのかというとそんなことはありません。もう少しこの数値に深く迫っていきます。男女別で別れる雇用者数に違いはさほど無いのですが、正規と非正規の違いで見た時に数値が大きく開いています。
男 正規の職員・従業員2261万人対して、女 正規の職員・従業員1042万人という数です。こちらを確認すると違和感を感じると思います。正規と非正規という括りが違うだけで差は大きくあります。非正規も見てみましょう。男 非正規の職員・従業員634万人に対して、女 非正規の職員・従業員1345万人となっています。正規と非正規のどちらかが良いかは人によると思いますが、正規と非正規の違いで契約内容に差はあります。正規ですと契約に守られている部分は多く給料も安定しています。非正規となると給料が安定していない、補償が弱いという違いは現代社会を生きる上で大きなアドバンテージです。
お金こそが世界の全てとは
お金が全てではないと思います。価値基準は人其々あって良いと思いますし、色々違っているのが当然です。ただし、現代社会の中で生き抜くことを考えたらお金無くしては何も成り立たせられません。人間が必要とする衣食住のバランスを取ろうとしたらお金は掛かります。それだけでなく、人と遊ぶ、趣味の時間など人生というバランスで他を満たそうとした時にもお金は様々な場面で関わってきます。アニメゲーム漫画が好きでもお金が無かったら買えないのと一緒です。
だからこそ、機会が均等でなくてはいけないのにも関わらず実態はそうなっておりません。未だに女は男のいない間を守るという価値観が絶対という風潮です。本来、男女という性差があるだけにも関わらず、出す価値の違いがあると社会がそうした認識になっていることは大きな間違いです。何度も言うようにお金を必要としない世界でしたら良いのですが、お金は何分必要です。そうした世界において機会が不均等というのは有り得ない話だと思わないでしょうか。
機会均等を
人其々で得手不得手はあるでしょうから出来る仕事が違うのは良いと思います。機会が不均等であるあることを問題な訳です。アニメゲーム漫画業界はどうなのかというと割合的には同じくらいです。ラクジョブ調べになりますが、例えば2Dデザイナーは男女で半々くらいです。現時点で産業は複数にまたがり存在している中のアニメゲーム漫画業界は3次産業です。比較的新しい産業は男女という差の煽りを受けていないため性別に関係なく就職できている様です。こちらもラクジョブ登録している企業ベースですが、男女で契約内容は変わるという企業さんは存在しません。むしろ、クリエイト業界だという理由で人による癖や特徴の違いを大事にしています。こちらの需要の方をお聞きします。
アニメゲーム漫画業界は現在男女隔てなく仕事へみなさんついています。だからこそ、男女不均等な世界を変えるキッカケとして成り得ると思います。そして、アニメゲーム漫画業界から生まれる作品で世界から差がなくなる世界にもしていけると思います。これからロボットが働きだすと違いがあることの方が優位になっていきます。差別ではなく、差を活かした働き方をサポートしていければと思います。