2016.03.24
アニメゲーム漫画 求人 転職 イメージで伝えてそれを形にするという仕事
読書とモノ作り
記事をお読みいただきありがとうございます。モノ作りというと頭の中にある物を形したらOKという見方をされていますが、実はそうではありません。仕事は基本的に依頼を請けたものを実行する、というプロセスがありますから自分の頭の中だけで存在しているモノでは相手の望みを叶えられません。では、どうするのかといえば自分の頭とクライアントの頭をリンクさせる必要があります。リンクをしていたらリテイクや修正、ダメ出しを受ける事もありません。何故なら相手が求めているモノ(=自分の中にあるモノ)を形にするだけですから修正を掛けてと依頼され様がないのです。私はこのことを実現するのに読書ほど最適なツールはないと思います。今回は読書とモノ作りというテーマでお届けします。これを読めば日頃の作品作りは間違いなく楽しくなります。
読書と年収の関係性
必ずしも年収と読書が比例するという絶対的な話ではありませんが、読書をするという行為で頭を使う時間を多く取り結果的にそうした方は年収が高くなるというデータが出ています。日本経済新聞社産業研究所2009年調査で「年収の高い人ほど書籍の購入費が高い」という結果を発表しました。下記にまとめました。
年収別月額購入費
・年収800万円以上の人の書籍購入費は2910円
・年収400万円〜800万円未満の人は2557円
・年収400万円未満は1914円
対象は全国の20代から60代の男女が対象となっています。数字を見て頂くとこの差は顕著となっています。本1冊の値段を平均で考えて1500円、となると年収400万円未満は月に1冊、反対に年収800万円以上の人は2冊、この時点で年収の2倍の開きと読書の冊数がリンクしています。結構大手の経営者さんにお会いした際、本を読んでますか?とお聞きしたら、「はい、毎週2冊読む様に必ずしています」と仰ってました。ジャンルは1冊は拘らず、もう1冊は好きなジャンルです。実際、色々なアイディアの具現化を求められるポジションをしっかりこなしているその経営者さんは年収800万円以上稼いでいます。
担当から出る指示はこんなのを、こうやって、ああやって
稼ぐ、稼がないは置いておいたとしても、人から言われた指示を形にする作業ですから頭で考える力を否応にも必要とされます。例えば、担当から出る指示が丸を2つ作って、四角を2つ書いてくっ付け合わせて下さい、という指示でしたら簡単でしょう。しかし、そんな作品が本当に面白いのか、となった場合疑問が残る筈です。
物理的に生じていない所からイメージの世界を具現化させるから面白いモノは生まれてきます。打ち合わせや会議を重ね、形にしていく際に色付けをしたり、材料を取り替えたり、丸を四角に変えたり、一人の人が出したアイディアから連結して具現化することで面白さは増していきます。だからこそ担当から伝えられる指示は必然的に抽象的な言い方になります。ここは未経験者の方には理解しにくいかもしれませんが、現場経験ある方は理解頂けると思います。ですから、抽象的な内容を頭の中で瞬時に感じ取れる能力は不可欠と言っています。
0を1にする作業
この先出世を重ねていけばやがて独立です。自分のアイディアを形にする会社経営も候補に入ってくるでしょう。その初期ステップです。抽象思考を身に付けた方が今後の何十年という人生を見た時に間違いなく有益な人生を送れます。それには担当が伝えてくるアバウトなイメージから正確に具現化させる能力を身に付けておきたいでしょう。クリエイトという仕事は0を1に近付ける作業と言えると思いますが、冒頭でお伝えした様に担当と自分が頭をリンクさせていれば簡単な課題になります。
読書は著者が持つイメージを文字にして読者に伝えようと本気で書かれた本を読むことになるので、自発的に頭を使えます。年収が高い人は人よりもニーズを掴むのが上手いから結果的に日常の中で読書時間を自然と取っていると言えます。読書のレパートリーに経営に関する本を入れておけば独立後もイメージ出来て一石二鳥です。
頭の中に建造物を
建て物を作ろうとした時と考え方は一緒です。材料を用意し、決められた手順に従い作り上げていく。仕事を受けてクリエイトするのも、頭の中か目に見える場所の違いです。その為には知識と抽象的な想像力を身に付け、頭を使うことに圧倒的に慣れておく必要があります。少し大変なことを言っているのは重々承知ですが、皆さんが抽象思考を得意となった世界はもっと大きい建造物を作れることが出来るため、結果的により良い作品が生まれてくると思います。
海外の作品も楽しいですが、日本古来の考え方や文化に則った作品ももっと発展して良いと思います。ですから、今回はクリエイターの方向けに抽象思考の大切さとそれに関係した読書についての重要性を書きました。最後までお読みいただきありがとうございます。
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