2016.04.05
アニメゲーム漫画業界のIPを使ったビジネスの今後の行方 フェラーリのビジネスモデル
レコード盤とCD盤の違い
ラクジョブ事務局の桜井です。レコードといえば久しく目にする機会は減りました。私自身、どこでみたかと聞かれたら昔遊びに行ったおじいちゃんの家です。あるだけで場所を取り迷惑がられ、さらには高額なこともあり現在ほど音楽を聴くという環境を整えるのが難しくなっていました。そこで一斉にデジタル化が進んだのは、業界をポピュラーな物へと大躍進するキッカケとなりました。
アニメゲーム漫画業界の中でもゲームはデジタルの申し子と呼べるかもしれません。ただ、アナログとデジタルでいえば、今後は間違いなくデジタルが主流になっていきます。何故なのか?今回の記事は、アナログが主流になっていくであろう業界の動向をみて今だからこそ書いておきたい、伝えたいことを書いていきます。
さて、突然ですがレコードとCDの圧倒的な違いはご存知でしょうか?
端的にいえば中に詰まっている情報量の違いです。現在はCDを含めてデジタルの情報を載せた版が主流にも関わらずレコードは「オシャレ」「音が良い」「カッコイイ」「雰囲気がある」などの理由で再注目を浴びています。さらに、お手軽に手に入るということも一役買っている様です。中でも1番の違いは詰まっている情報量です。ここが違うと全く音が変わってきます。音というのは空気が振動して私たちの耳が捉える情報です。その振動を録音してデータ化していますが、当然振動数など稠密になるほど一つの音に対する情報の中身も稠密になっていきます。
デジタルはアナログの情報を移したモノですから、アナログの方が元々スタートです。アナログとデジタルのわかりやすい違いは、例えば森林の中で目を閉じて考え事をするのと、森林にいるかの様に聞こえる音を聞いて考え事をするのでは得られる情報は桁違いです。もう一つの例でいえば、メールと対面だと得られる情報が違うという所で理解頂けると思います。何が言いたいと言いますと、アナログが持つデジタルにしても得られない独特の満足感はアニメゲーム漫画業界のオタク相手のビジネスでは欠かせない要素となっていきます。
あらゆるメディアで報じられている様にどんどん人口知能の開発は進んでいきます。それと同時に脳のニューロンを人口物へ少しずつ移し換えることによって理論上人口知能にしていく技術開発も進んでいきます。こちらの画像はそのことが書かれた記事です。そんな経緯もあり、20年、30年後にはマトリックスの様な世界になっていく可能性は高いと見られています。
ぶっとい機械を頭に挿し、そこから情報をダウンロードする、そんな世界です。何故そうなる可能性が高いかは、現代は情報過多社会と言われていることに関係しています。必要以上に情報が溢れる社会では取捨選択を一つずつ行っていたらキリがありません。ですから、一度に情報を入れる装置などで情報を入れ込みそこから選別していく方が遥かにラクです。一歩ずつ一歩ずつその世界は近付いています。
何かのコンテンツを購入しようとした場合、既にほとんどがデジタル化しています。物理的に満足を求める様なご飯系は難しいですが、例えば電子書籍や音楽はデジタル化しても問題ない筈です。実際にされていますが、これらはパッケージというよりも中身が欲しくて買っています。勿論、熱狂的なファンなんかはパッケージと中身が合わさって一つの作品、好きな物であれば手元に置いておきたいというのが心理ですから言われなくても買っていきます。その最終系がフェラーリ型のビジネスモデルです。
物によっては2〜3000万ほどするにも関わらず買おうとします。会社は上場もしていますし、売上が安定しているのは周知の事実でしょう。数年前までとは打って変っているのが現在の市場ニーズです。今が正に転換期とも云えます。
※画像はフェラーリ公式サイトよりお借りしました
アニメゲーム漫画業界のオタク達は
アニメゲーム漫画業界の作品はこのビジネスモデルにも、薄利多売型で広く流布する、そのどちらにも適しています。アニメゲーム漫画は偉大ですね。中身だけ欲しい人から丸ごと欲しい人を見付けるために最初はデジタルで薄利多売販売し、ここぞの商品はしっかり値段を付けて販売する、薄利多売がさらに強い所はプロモーションも勝手に行ってもらえる可能性が高いことです。「あのスーパーは〇〇円だったわよ」という様な広がりを見せたらしめたモノです。
まだこういった展開をしている所が少ないため収益例をお伝え出来ませんが、周囲がやっていないからこそチャンスとも云えます。冒頭でお伝えした様にアナログはデジタルでは絶対に再現出来ない魅力が詰まっています。アニメゲーム漫画作品は最初のIPを安定させれば後は末広がりです。そんな時代の潮流に合ったビジネススタイルをお伝え出来ればと思い今回の記事を書きました。最後までお読みいただきありがとうございました。
何かお問い合わせがある場合はコチラまで