2016.02.17
アニメゲーム漫画業界 営業に役立つ 知る人ぞ知る単純接触効果という法則の活用方法
交流会へ参加する目的について
記事を読んでいただきありがとうございます。今回は「交流会に参加することで営業が効率的に出来る」について書いていきます。有料、無料を問わず通年を通して交流会は各所で行っておりますが「なんとなく参加する」という人が結構いらっしゃるようですので、今回の記事を書きました。この記事が営業を掛ける時間の削減に繋がり、作品作りに集中する時間が増える、そんな風にアニメゲーム漫画業界の社長さん方に役立てて貰えれば幸いです。
何度も繰り返し会うことで好感度は高まっていく
実は交流会ほど営業に向いた場はありません。全国の交流会を行脚した訳ではないですので100%とは言えないですが、少なくとも弊社の交流会では企業の経営者しか集まらないため営業には大活躍します。その理由は色々ありますが、大きな理由として挙げられるのは「単純接触効果」を活用出来るということです。
これは営業の現場に限らず何回も会っている内に好きになっていました、という経験を思い出して頂けると理解が早いと思います。このことはロバートザイアンスさんが提唱する「単純接触効果」が関係しています。単純接触効果とは何?を端的に言うと、会う回数を増えれば増えるほど、好感が高まるというものです。この法則は70年近くから提唱されていますので、法則自体は耳にしたことがあると思います。話の中身や、どういう時間を過ごしたかには関係なく好きになる法則です。凄いですよね。これが営業に大活躍してしまうそういう話です。
私たちの頭の中に話は移ります
このからくりは私たちの認識に関係しています。私たちが世界を見る時というのは隣の人と自分では世界が全く違って見えています。例えば「ゲーム」という言葉を聞いた時にAさんは「PS4」、Bさんは「ゲームボーイ」を頭に描いているとすると、同じゲームという言葉にも関わらず違う世界を見ていることになります。
分かりにくいかもしれないので、もう一つ別の例を出してみます。「ポケモン」という言葉を聞いた時に連想される物は何でしょうか?この記事の読者年齢による所もありますので、比較的年代に偏らない「赤」「青」「緑」のポケモンシリーズを例にします。「青が好きなAさん」と「緑が好きなBさん」と「赤が好きなCさん」という人物がいたとします。仮にAさんがBさんとCさんへ「ポケモンは楽しいよね?」と質問をしたとします。その時に3人はそれぞれ違う色を連想します。一覧にすると、Aさん→青、Bさん→緑、Cさん→赤、という感じになります。
赤が好きな人もいれば、青が好きな人もいる、緑が好きな人もいます。同じ「ポケモン」の世界観を共有していると思っていても全く違う色を考えています。大きな括りの「ポケモン」は一緒ですが、そこを掘り下げると違う色を見ていることになります。言い換えるとその人にとって重要な物がその人にとっての正解になります。
この様に頭の中は必ず自分が重要だと思うモノで成り立っています。青が好きだった人に緑も面白いよ、と伝えることで初めて青と緑の両方が面白いという認識(世界)が生まれます。この自分が重要だと思った順に認識が成り立っているとされていると考えられているのが、最新の脳科学です。認識についてお伝えしたいだけですので、詳しく知りたい方は脳科学についての本を読んでみて下さい。
(画像はAmazonさんからお借りしました)
誰かを好きな状態
誰かを「好き」という気持ちになっている時は、その人のことだけで頭の中が一杯の状態ですよね。言い換えれば頭の中で重要度が高まっています。好き=重要度が高まっていると考えられます。
この事を単純接触に置き換えた時、なぜ何度も会うことが好感度を高めるのか?はこの認識のカラクリで説明出来ます。この時、人の頭では何度も接触を繰り返され頭の中に何度も現れては消え、現れては消えを繰り返しています。人は過去を記憶し積み上げていく動物ですから、そういったことが繰り返されていく内に認識がより強化されていきます。
最初の内は会っても重要な人物であるとは感じません。なんともなかった人と何度も会うことにより相手の中の重要性が上がって行き必要、重要な人物としてみなされていきます。こちらを恋愛の例で示しましたが、営業においても似たようなことが言えます。何度も会えば会うほど相手からの自分に対する信頼度は高まっていきます。結果的に御社の受注率へ繋がります。という話です。
仕事は自分の信頼出来る人へ振りたいですし、発注元さんに該当するメーカーやパブリッシャーからの意見として仕事のクオリティを担保している人間にやって欲しいと思っています。実際担当さんへ協力会社や仕事を選ぶ際の決めは?とお聞きすると「信頼があり、開発会社会社として実績があること」と発言されます。実際というのは日頃私たちが訪問する営業先、案件を依頼する協力会社さんを探した際という意味です。私たちがお付合いさせて頂いているのは4000社さん以上に登り、細かいニーズへの食い違いはありますが大きな所で共通していることです。どの方も信頼出来る実績、フィーリングが合うを重要視しています。
フィーリングを合わせる手段として
信頼出来る実績に関しては御社の技量を高め続けて下さい、となりますがフィーリングが合うは中々難しい問題だと思います。ただ、今回の単純接触効果に関してはどの人でも作用します。是非活用してみていただければと思います。交流会は一堂に様々な会社様が集い、案件についての話や協力会社を探しに来たりと多方面で話が広がっています。一堂に集まるそういった場こそ「何度も会う場」として最適です。通常のアポイントメントだった場合「電話→約束→訪問」というプロセスですが、交流会の場合は最初から「挨拶→数分後に再度会う」という流れに自然と持ち込み易くなっています。
交流会に参加する際は「何となく…」よりも何か目的が有って望む方が遥かに有意義だと思い、今回の記事で「単純接触効果」と営業について話させて頂きました。上手く活用して頂き御社の制作時間のアップに繋げていただければ何よりです。
話の中でちらっとご紹介した弊社の交流会に関してはこちらからご確認出来ますので見てみて下さい。記事を読んでいただきありがとうございました。
また、過去には、以下のような企業様もご参加いただいています。
【過去参加企業例】
アニメ:サンライズ、プロダクションI.G、ユーフォーテーブル、ライデンフィルム、トムス・フォト、エイベックス・エンターテインメント
ゲーム:スクウェア・エニックス、ガンホー、DeNA、ウォーゲーミングジャパン、サイバード、DMM.com、Toydea、グラニ
マンガ:KADOKAWA、講談社、マッグガーデン、宙出版、DML
その他:アドウェイズ、ヒーローズ、大都技研、アニメイト
などの企業の役員・プロデューサーの方々にお越しいただいております。
次回のアニメゲーム漫画経営者交流会は2016年3月9日表参道にていつも通りの完全無料で開催!ご参加希望の方は下記のフォームよりご入力ください。業界発展につながるよう、多くの方々のご参加をお待ちしております。